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聖光学院―山梨学院 一回裏、力投する聖光学院先発の大嶋=滝沢美穂子撮影
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 (第107回全国高校野球選手権大会2回戦 山梨学院6―2聖光学院)

 聖光学院(福島)のエース大嶋哲平投手(3年)は最後までマウンドに立った。

 山梨学院は山梨大会でチーム打率3割8分4厘。斎藤智也監督も「横浜、健大高崎、東洋大姫路などと並びトップレベル」と評する強打のチーム。それに臆することなく、チェンジアップにカットボールと多彩な変化球を中心に、テンポ良く投げ続けた。五回まで連打を許したのは1度だけで、スコアにゼロを並べた。

 三回は3番打者、五回には2番打者を直球で見逃し三振に切るなど打者の意表を突いた投球も。悔やんだのが七回の先頭打者への死球。「相手に流れがいってしまった」と振り返る。

 全125球。球が高めに浮いた八回に打ち込まれても表情を崩すことはなかった。今春の選抜大会で8強入りし、夏の甲子園では「(最大)6回勝って日本一」を目指してきただけに、「負けたのは自分に責任がある」と悔しがった。

 思いは遂げられなかったが、エースとして投げきった。

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