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広島地方裁判所=広島市中区

 当時3歳の男児の両腕や両足首を粘着テープで縛ったとして、逮捕罪に問われた祖父(52)と母親(26)=広島市南区=の初公判が18日、広島地裁であった。2人は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、母親と男児を含む子ども3人は昨年5月ごろ、長崎県から祖父宅に転居し、その後、男児が家の壁やドアをたたいたり、夜中に大声を出したりするようになったと説明。2人は対応に困り、昨年8月ごろには祖父が騒いだ男児の両手足や口をテープで塞ぎ、母親にも同様の対応をするよう指示したと指摘した。

 その後、祖父は昨年9月5日午前3時半~同9時の間、騒いだ男児の両腕や両足首に粘着テープを巻いて縛り、母親も10月9日朝の約20分間、両手や両腕などに粘着テープを巻きつけたとした。

 男児は今年1月に意識もうろうの状態で病院に運ばれ、2人は昨年9~10月に男児を緊縛したとする逮捕罪で起訴された。この日の公判で検察側は、男児は1月に救急搬送された際、低栄養状態で脳が萎縮していたとも指摘した。

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