「クリスマス電車」のテープカットをする園児とサンタ役、キャラクター「たま駅長代理」(左)=2024年12月3日、岡山市中区、大野宏撮影

 岡山電気軌道の「クリスマス電車」の出発式が3日、岡山市中区の同社車庫であった。25日まで東山―岡山駅前(約3キロ)を1日3往復する。

 車両は、生誕140周年を迎えた画家で詩人の竹久夢二の美人画をあしらった「KURO×夢二」を使用。元々は東武鉄道が栃木県日光市で運行するために1953(昭和28)年に製造したもので、68年の廃線後に岡電が購入した。営業運行する路面電車としては、国内最古級という。

 93年から始まったクリスマス電車に使われるのは4年ぶりで、車両の前後にクリスマスリースを取り付け、車内をベルやモールで飾った。

 出発式には、東区の認定こども園「豊こども園」の園児15人が招待され、キャラクター「たま駅長代理」らとテープカットをした後、電車に乗車。東山―岡山駅前間を約1時間かけて往復する間に、社員が扮したサンタクロースからプレゼントが手渡され、園児らはお礼に「あわてんぼうのサンタクロース」を歌った。

 クリスマス電車の運行は、東山発午前9時24分、10時12分、11時、岡山駅前発午前9時44分、10時32分、11時20分の1日3往復。通常運賃で、各駅で乗降できる。運行時間の確認は、同社電車営業部(086・272・1811)か同社ウェブサイト(https://okayama-kido.co.jp/tram/)で。

 25日には、小学生以下の子ども100人にプレゼントを配る「クリスマスプレゼント電車」を2往復4便走らせる。同社サイトからの事前予約(https://okayama-kido.co.jp/tram/event/post-1977/)が必要で、応募者多数の場合は抽選となる。13日正午締め切り。

共有
Exit mobile version