児童にお披露目された巨大カボチャ=2024年8月29日午前9時26分、朝霞第二小学校、抜井規泰撮影

 2学期が始まった29日、埼玉県朝霞市立朝霞第二小学校(同市岡3丁目、宮腰高子校長、児童755人)では、巨大カボチャが児童を出迎えた。

 市内の農業相沢敦さん(45)が育てた「アトランティックジャイアント種」という世界最大のカボチャ。夏休みが終わってしまって気分が晴れない児童もいるだろうと、「明るい気持ちで学校に通ってもらいたい」と始業式に合わせて同校に贈った。重さは量っていないが高さは小学1年生の児童の腰ほどあり、「100キロくらいでしょうか」と相沢さん。

 3日前に軽トラックで運び、体育館の舞台そでに隠しておいた。始業式でカボチャを覆っていた布をはがすと、児童たちは大歓声。相沢さんに、「どうやってこんなに大きく作るの?」と質問が飛んだ。

 春先にプランターに種を植え、5月に畑に移した。放っておくと畑が葉で覆われ、小さなカボチャが大量にできてしまう。苗1株で「これは大きくなりそうだ」という1個だけを選び、毎日ツルを切るなどして巨大カボチャに育ててきた。

 巨大カボチャ栽培は3年目で、1年目は失敗。昨年は市役所などに展示した。今年できたのは3個で、相沢さんが今年度から同小のPTA会長を務めている縁で、最も大きい1個を学校に贈った。2番目のカボチャは相沢さん宅の玄関先で「1円」で売ったものの、買い手がつかなかったという。

 食べることはできず、「ハロウィーンの、ジャック・オー・ランタンでも作ってもらえたら」と相沢さん。(抜井規泰)

共有
Exit mobile version