エジプトの元観光・考古相のアナニ氏が訪日し26日、朝日新聞の取材に応じた。アナニ氏は、7月3日にカイロ近郊で全面オープンする大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum、略称GEM)について、「多くの観光客を呼び寄せるとともに世界各地の学者が研究するためのプラットフォームとなる」とアピールした。
アナニ氏は2016年3月に考古相に就任、19年の省庁統合に伴い、観光・考古相となり、22年8月まで務めた。在任中、GEMの計画に深く関わった。
GEMの建設にあたり、日本は国際協力機構(JICA)を通じ、総額約842億円の円借款で支援。博物館の展示や運営、収蔵する遺物の保存修復や移送、データベースの構築などで支援してきた。アナニ氏は「このプロジェクトはエジプトと日本の友好の証しであり、多くの当局者、考古学者とともに働くことができたことは大きな喜びだった」と語った。
アナニ氏によれば、大きな期…