宝塚歌劇史に刻まれた人気ミュージカル「ベルサイユのばら」の初演から50年になる。名作を彩ってきた歴代のレジェンドたちによるOG公演「ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡~」が5月14日、大阪で幕を開ける。
フランス革命を舞台にした池田理代子の劇画が原作。貴族の家に生まれたオスカルは男として育てられ近衛連隊長となるが、自由、平等、友愛の精神に目覚め、民衆側に立つ。オスカルを一途に見守る従卒アンドレ、王妃マリー・アントワネットと恋に落ちるスウェーデン貴族フェルゼン。それぞれが革命の炎の中でもがき、愛を貫く。1974年8月に月組が初演し、大ブームを巻き起こした。
初演の演出を手がけた名優、長谷川一夫は様式美を重んじた。2代目オスカルの安奈淳は以前、「ラブシーンも客席から見れば美しいけれど、こちらはイタタタという(大変な)格好でした」。フェルゼンを演じた鳳蘭(おおとりらん)は「全国各地のみなさんに広くタカラヅカを知っていただけるようになった」と語っていた。
記事後半では、初演でオスカルを演じた元トップスター榛名由梨さんが、当時の様子や思いを語っています。
鳳の言葉を借りれば「宝塚の…