優勝旗返還の練習に臨む健大高崎の加藤大成主将(中央手前)=2025年3月17日午前10時28分、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、中沢絢乃撮影

 (第97回選抜高校野球大会1回戦 第1日〈18日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 ①柳ケ浦(大分)―二松学舎大付(東京)

 出場32校中トップのチーム打率3割9分4厘を誇る二松学舎大付は、打率4割超、5盗塁の1番入山を起点に打線に切れ目がない。柳ケ浦は接戦に持ち込めるか。先発の可能性がある宮城、宮原の左右2投手だけでなく、昨秋の公式戦9試合中8試合で救援した左腕・杉本への継投もかぎになりそうだ。

 ②花巻東(岩手)―米子松蔭(鳥取)

 花巻東は昨夏の甲子園に出場した5選手が残る。昨夏、1年生ながら4番として2安打を放った古城は、昨秋はチームトップの8打点と勝負強さが光った。米子松蔭の右腕・新里は身長158センチと小柄ながら、昨秋7試合で4完投とスタミナ十分。多彩な変化球を駆使し、強振してくる相手打線をほんろうしたい。

 ③健大高崎(群馬)―明徳義塾(高知)

 1回戦屈指の好カードは1点が重い展開になりそう。大会連覇を狙う健大高崎は、最速158キロのエース石垣が脇腹の張りで本調子ではないが、左腕下重も信頼感は十分。対する明徳義塾の池崎はカーブやスライダー、チェンジアップを駆使する技巧派の好左腕だ。打線の破壊力では健大高崎に分があるため、明徳義塾は先に点を取って焦らせたい。

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