1972年札幌冬季五輪の舞台となった「大倉山ジャンプ競技場」(ラージヒル)の北側に、ノーマルヒルを併設する計画を札幌市が進めている。主な理由は約2キロ離れた「宮の森ジャンプ競技場」(ノーマルヒル)の老朽化だ。
同市は2025年度予算案に改修設計費として2億100万円を計上した。概算でラージヒル改修に60億円、ノーマルヒル併設の場合はさらに70億円かかる見込み。だが、130億円をかけてジャンプ台を二つ並べる必要があるだろうか。
招致断念に追い込まれた30年札幌冬季五輪・パラリンピックの大会概要案では、併設化の事業費は90億円、2台を個別に改修する場合は100億円と見込んでいた。招致の成否に関係なく改修する予定だったという。ただ、資材コストの高騰などを受け、併設化の事業費は40億円増えた。
併設化は再考すべきではないか。
スキージャンプの国際大会は…