5月の大型連休明けは不登校の相談が1年で最も多い。新潟県のフリースクール「あうるの森」代表の山田竹紘さん(39)は、そう指摘します。目立つのは、特に不登校を経験した子が再び不登校になるケース。なぜなのか。対処法とともに聞きました。
――不登校になるのは夏休み明けが多いとされますが、大型連休明けはどうでしょうか。
「あうるの森」への問い合わせは、ゴールデンウィーク明けが夏休み明けと同じくらい多いです。近年は5月の方が多い年もあります。1年で最も不登校や行き渋りが増える時期の一つと言えるのではないでしょうか。
――問い合わせの内容に特徴はありますか。
多いのは、不登校や登校渋りが「再発」するケースです。例えば、前年度から学校に行きにくくなっていた子どもが4月に勇気を出して登校したものの、大型連休でペースが崩れてしまった、というのが典型的です。
――なぜでしょうか。
「再発」の背景にある親の期待
保護者の期待が背景にあると…