2025年度にある大学入試で、主に12月末までに行われる総合型や学校推薦型選抜でも、条件付きで学力テストを実施できる方向で検討されることになった。
従来、高校の教育進度に配慮して各大学の個別学力検査は「2月1日以降」というルールだが、13日の関係団体の会合で見直す提案があった。複数の関係者によると、強い反対はなかったという。
大学入試については、大学や高校の団体による「大学入学者選抜協議会」が毎年度、実施要項を作ってルールとしている。この要項で、個別学力検査は「2月1日から3月25日」と定めている。
しかし、24年度の入試では、東洋大や大東文化大が「学校推薦型」としながら実質的に学力検査だけで合否を決める入試を11月と12月に実施。文部科学省が「ルール違反」と指導する事態となった。
一方、関西の一部の私大では以前から、学力検査を伴う推薦入試が秋から12月に実施されており、改めてルールについて議論となった。
13日に協議会の会合があっ…
