表彰式で記念撮影に応じる日本人トップでゴールした近藤亮太(中央)ら=田辺拓也撮影

 大阪マラソンが24日、今年9月の世界選手権東京大会の男子代表選考会を兼ねて大阪府庁前―大阪城公園のコースで行われ、近藤亮太(三菱重工)が2時間5分39秒の初マラソン日本最高記録で2位に入った。優勝は2時間5分37秒のイフニリグ・アダン(エチオピア)。近藤は世界選手権への参加標準記録(2時間6分30秒)を突破し、代表入りに前進した。今大会は日本歴代記録10傑に4人が入る高速レースとなった。(スタート時の天気は晴れ、気温5・2度、湿度43%、南の風1・5メートル)

少年時代から支えになった経験

 40キロ手前、日本選手のトップ争いから抜け出したのは、日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)や、箱根駅伝で活躍した青学大の黒田朝日ら大会前から注目されていた選手ではなかった。

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 マラソン経験のない近藤亮太(三菱重工)だ。「『きつい』より『うれしい』という気持ちで駆け抜けた」。一度は離された、前を行く海外3選手に追いつき、残り1キロで前に出た。

 長崎・島原高時代は全国高校駅伝の経験はない。進んだ順大でも4年で箱根駅伝に初出場した以外は目立った活躍はできなかった。

 大学3年の春、三菱重工の練…

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