基礎学力テスト型の学校推薦型選抜を受けるため、東洋大の試験会場に入る受験生たち=2024年12月1日、東京都文京区、上野創撮影

 2025年度に実施される大学入試で、学力試験が従来の「2月以降」より早く行えることとなった。高校や大学の団体が協議し、面接や小論文などと組み合わせるという条件付きで合意。文部科学省が3日に通知した。

 大学入試に関しては、高校や大学の団体でつくる大学入学者選抜協議会が実施要項を決め、文科省が通知している。個別の学力試験は「2月1日から3月25日まで」と明記されてきた。

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 これが25年度実施の入試では、大半が12月までに済む総合型や学校推薦型の選抜でも学力試験を実施することが可能とされた。一方で、「高校教育に対する影響や入学志願者に対する負担に十分配慮する」ことも盛り込まれた。3月に大学側が提案し、検討が続いていた。

 学力試験をめぐっては昨年、首都圏の一部私大が、実質的に学力試験のみで合否を決める学校推薦型選抜を実施。文科省が「ルール違反」として指導し、実施要項順守を全国の大学に通知する事態となった。一方、関西の一部私大は以前から学力試験を伴う学校推薦型選抜を実施している実態もあった。

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