相模原市南区の住宅街の一角に、大学生たちが立ち上げた交流の場がある。クラウドファンディングで資金約80万円を集め、築50年の空き家を手作業で改装した。子どもからお年寄りまでが集う場に育てたいという。
JR横浜線古淵駅から歩いて7分。住宅街にある木造平屋の家屋に「地域の交流拠点HIYAKUKICHI(ヒヤクキチ)」の幕がかかっている。「飛躍する人々の秘密基地」になるようにとの願いが込められているという。
ヒヤクキチの原点はコロナ禍にある。責任者の有山蒔恩(じおん)さん(22)は「授業はリモートで通学できず、『学生生活』がなかった」と振り返る。
地元の仲間とサッカークラブ「サルティスタ橋本FC」をつくったことがきっかけで、さらに地域の人たちと交流できる場を作れないかと思い立った。
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2022年の夏、協力してく…