会見で残留を表明する阪神の大山悠輔=伊藤進之介撮影

 国内フリーエージェント(FA)権を行使したプロ野球・阪神の大山悠輔内野手(29)は29日、兵庫県西宮市で記者会見し、残留を発表した。新たに総額17億円(推定)プラス出来高の5年契約を結んだ。

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 会見で大山は「仲間やスタッフ、裏方さんとも話して、今日、決めました。(2023年の日本シリーズでの)地鳴りのような歓声を受けた、あの感動が忘れられない」と説明した。

 他球団からの条件提示を受け、気持ちが移籍に傾いた時期もあったという。だが、23日に甲子園であった「ファン感謝デー」で掲げられた自身の名前入りタオルの多さや、28日の選手会納会で同僚やスタッフらと会話を重ねたことで残留を決意したという。

 16年秋のドラフト1位で入団した大山は、右打ちの長距離打者として期待され1年目から試合に出場。昨季は全試合で4番に座り、チームの18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に貢献した。2位に終わった今季も主に4番を任され打率2割5分9厘、14本塁打、68打点の成績だった。

 今年4月に国内FA権を取得し、「他球団の評価を聞きたいのが一番の理由」と権利を行使。通算137本塁打を誇る強打者の動向は、今オフの移籍市場で注目を集めていた。

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