大手商社5社の2024年3月期決算(国際会計基準)が8日に出そろった。伊藤忠商事を除く4社は資源価格の下落などで純利益が前年より減ったものの、各社とも過去最高益に近い水準を保った。より大きな利益が見込める事業へと、投資案件の入れ替えを積極的に進めてきたことが功を奏しているという。
三井物産は売上高にあたる「収益」が前年比6.9%減の13兆3249億円。純利益は5.9%減の1兆636億円で、最高益だった前年から2年連続で1兆円を超えた。堀健一社長は会見で「利益水準は為替や商品市況の影響はあるものの、統合的なリスク管理など様々な取り組みが一定以上のレベルで機能した」と語った。
三菱商事の純利益は18.4…