日本一の花火師を決める第97回全国花火競技大会「大曲の花火」は31日、秋田県大仙市内で表彰式があり、野村花火工業(茨城県)が最優秀賞(内閣総理大臣賞)を受賞した。96回大会覇者の小松煙火工業(秋田県)を大接戦の末に破り、前人未到の10度目の頂点に立った。
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大曲の花火は2部門4種目あり、野村花火工業は10号玉「芯入割物」「自由玉」、小松煙火工業は「昼花火」「創造花火」で優勝と、2社で独占した。その結果、配点が多い10号玉で優勝した野村花火工業が5ポイント以内の差という史上まれにみる接戦を制した。
野村花火工業の島野達(とおる)さん(36)は「会社が力を入れている割物花火で評価され、光栄に思う」と喜び、「『どこから見ても、真円の花火』をめざし、視認性を高めていきたい」と抱負を語った。
小松煙火工業の小松忠信さん(61)はことし、「現代の名工」だった父忠二さんを亡くした。今大会は父がこよなく愛したブルーの花火を披露した。惜しくも連覇を逃し、「原点に立ち返り、しっかりした花火を作っていきたい」と話した。
審査委員長の新井充・東大名誉教授は「競技大会では『野村1強』といえる時代が続いている。そこに小松をはじめ、全国の花火師が追いかける構図になっている。精進を重ね、さらなる高みをめざしてほしい」と講評した。