紫式部(まひろ)役の吉高由里子(左)と、藤原道長役の柄本佑=2023年5月28日、京都市左京区、照井琢見撮影

 15日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「光る君へ」全45回の平均世帯視聴率は関東地区で、10.7%(個人視聴率6.2%)だった。ビデオリサーチが16日、発表した。大河ドラマでは昨年の「どうする家康」(世帯11.7%)を下回り、2019年の「いだてん」(世帯8.2%)に次ぐ過去2番目の低さだった。

 紫式部ゆかりの関西地区では世帯9.9%(個人5.7%)、福井地区では同17.2%(同9.0%)だった。名古屋地区では11.3%(6.2%)、北部九州地区では8.7%(5.2%)だった。

 一方でNHKによると、配信サービス「NHKプラス」での平均視聴数は37.8万UB(ユニーク・ブラウザ。視聴した端末数のことで、複数回訪問しても1カウントとなる)で、歴代大河ドラマで最高という。

 制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサーは「一年間『光る君へ』に心を寄せて見てくださった皆様、本当にありがとうございました。『チーム光る君へ』を代表して心より御礼申し上げます。主人公は女性作家、平安中期の貴族社会が舞台という、ある種型破りな大河ドラマでしたが、平安はまるで宝さがしのような新鮮な出会いにあふれ、その時代を生きた人々が、知るほどに複雑な魅力をもって目の前に現れてきました。そして、 放送回が進むごとに、見てくださる方々の心の中で、まひろや道長たち登場人物それぞれの心情がいきいきと紡がれていることを感じました。放送で描かれる以上に『光る君へ』を育てていただけたことは、制作者にとってこれ以上はない喜びです。この『光る君へ』で初めて大河ドラマをご覧になったみなさま、来年からも面白い物語がずっと続いていきます。どうぞご一緒できますように」とするコメントを寄せた。

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