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 大津市の38階建てタワーマンションで先月25日、住人の岩崎安三さん(78)と妻(74)が血を流して倒れているのが見つかり、安三さんが死亡、妻が重体となった事件で、滋賀県警は6日、妻に対する殺人未遂の疑いで、岩崎真容疑者(50)=同市下阪本5丁目=を公開手配し、発表した。真容疑者は、被害者夫婦の息子という。

 捜査1課によると、真容疑者は2月25日正午前、大津市皇子が丘2丁目のマンション11階のエレベーターホールで、安三さんの妻で自分にとっては母親の頭や顔に暴行を加え、脳挫傷や出血性ショックのけがを負わせたというもの。

 同課は、防犯カメラの映像や聞き込みなどから真容疑者の関与が強まった、と説明。ただ、事件直後から行方がわかっていないという。

 妻が倒れているとの110番通報を受けて駆けつけた警察官が、夫婦の部屋を解錠して入ると、安三さんが頭から血を流した状態で倒れていたという。安三さんには頭部と顔面に複数の傷があり、司法解剖の結果、死因は何かを使って頭に強い衝撃を与えられた頭蓋(ずがい)内損傷と判明した。

 滋賀県警は、夫婦の傷の状況などから何者かに襲われた可能性が高いとみて、殺人・殺人未遂事件として捜査本部を設置していた。情報提供は捜査本部が設置されている大津署(077・522・1234)。

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