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神村学園―大社 試合後、神村学園に敗れ、ねぎらい合う馬庭優太投手(手前)と山本佳汰投手=2024年8月19日、阪神甲子園球場、有元愛美子撮影
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(19日、第106回全国高校野球選手権大会準々決勝 神村学園8ー2大社)

 107年ぶりの準決勝進出をめざした大社は、終盤に力尽きた。

 一回に先取点を奪い、1点をリードされた直後の四回も安打に犠打2本を絡めて追いついた。

 だが、先発岸恒介、継投した山本佳汰の制球が安定せず、予定より早い五回途中から馬庭優太がマウンドへ。タイブレーク2試合を含む3回戦までの全3試合で完投したエースは「疲れはなかった」と振り返ったが、持ち味の低めに集める投球が高めに浮く。1点を追う七回1死一、二塁から、相手の4番正林輝大に左前適時打を浴び、さらに連打で4失点。一気に突き放された。

 チームは1回戦で今春の選抜準優勝校・報徳学園を打倒した。2、3回戦でも白星を挙げ、最多だった第3回(1917年)の2勝を更新。「大社旋風」を巻き起こした。敗れたものの「大きな3勝を手にできたのはうれしい」と馬庭。大社ナインの全力プレーはファンの心に刻まれた。(高橋健人)

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