@バガン(ミャンマー)
「スカイビールを飲んでみない?」。昨年、観光業の取材で訪れたミャンマー中部の古都バガンで地元の男性からすすめられた。大空のビール? 実は前職がビールの営業職だった私が気にならないはずはない。心躍らせ、その飲み物を出すというカフェに向かった。
現地名は「タンイェイ」。メニューには「甘め」「苦め」の2種類があった。ビールと言えば苦めだろう、と即決した。
数分後、直径20センチほどのかめに入ったタンイェイがどんと運ばれてきた。中には半透明の液体がたっぷり。飲むと、微炭酸が舌を刺激し、ほどよい苦みと乳酸菌飲料のようなほのかな甘みがさわやかだ。キレやのどごしの良さはあまりなく、日本のにごり酒や韓国のマッコリを少しすっきりとさせた味。アルコール度数は数%だろうか。ぐいぐいイケてしまう。
この「ビール」の正体は、ヤ…