イランのライシ大統領を乗せたヘリコプターが墜落した問題で、別のヘリに乗っていた政府幹部が国営放送に当時の状況を証言した。編隊を組んで飛行中、ライシ師のヘリだけが上昇できず、交信を絶ったという。
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証言したのは、大統領府のエスマイリ長官。国営放送が21日付電子版などで報じたところでは、ライシ師は隣国アゼルバイジャンとの国境付近であったダムの落成式に出席した後、ヘリに乗った。編隊は3機で、快晴の下、イラン北西部タブリーズに向かったという。
約45分の飛行後、編隊の前に突如、薄く広がった雲が現れた。ライシ師の乗るヘリの操縦士は他の2機に、雲上へと高度を上げるよう指示。だが、ライシ師のヘリだけが上昇しなかったという。
エスマイリ氏らは、もう一度…