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フィリピン・マニラ首都圏で11月25日、報道陣の取材に応じるドゥテルテ副大統領=AP

 フィリピンの市民団体が2日、サラ・ドゥテルテ副大統領の弾劾(だんがい)を求める申し立てを下院に提出した。ドゥテルテ氏は11月、マルコス大統領と妻らを暗殺するために「殺し屋を雇った」と発言し、捜査当局から出頭命令を受けている。正副大統領の対立が、国会や警察、国民まで巻き込む混乱に発展している。

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 朝日新聞が確認した弾劾の申立書は、公金の不正使用による汚職や、マルコス氏らを脅迫した疑いを指摘。副大統領としての適性に欠けるとし、「国民への裏切りで、弾劾に値する重大な犯罪行為だ」と断じている。

 申し立ての要件を満たしていると判断されれば、本会議で投票が行われる。3分の1の賛成を得れば上院に移り、弾劾裁判へと進む。

 ただ、マルコス氏は「弾劾することは重要ではない。国民の生活が改善されるわけではなく、時間の無駄だ」と否定的な立場を示しており、今回の申し立てが弾劾につながるかは未知数だ。

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 ここ最近、フィリピンの正副大統領の対立が話題になっている。いったい何が起きているのか。

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