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川崎市立新小倉小学校の正門=2025年3月20日、川崎市幸区新小倉、稲石俊章撮影
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 【神奈川】大規模マンションの建設で人口が急増している川崎市幸区の新川崎地区で、4月に開校する市立新小倉小学校の落成式が20日、同校であった。市教育委員会によると、児童数は4月時点の約540人から、ピークの2030年度には2・3倍の約1230人になると推計しているという。

 新小倉小は市内115校目の市立小学校となる。小学校の新設は、19年度の中原区の小杉小以来6年ぶり。ほかに、市立の小中高校を新設する計画はない。

 学区は、旧国鉄の新鶴見操車場跡地を再開発した新川崎地区の東端。総数約2500戸のマンション群の建設が進んでいる。人口は約10年前まではゼロだったが、昨年末現在では5131人に上り、さらに増えることが見込まれている。

 新入生のほか、新2~6年生が近隣の小学校2校から移る。敷地面積は約1万6750平方メートルで、総事業費は約99億2460万円。校舎は4階建てで、普通教室は36室あり、2~4階にある多目的室を普通教室に転換することで児童数のピーク時も対応できるという。

 授業は、給食前までに5コマを行う「午前5時間授業」を、市内で初めて採用する。

 校庭や体育館、多目的ホールは地域のイベントや集会などにも使える。防災活動拠点として、体育館には空調を整備し、マンホールトイレ15基なども設けた。

 校章は、幸区内にある市立川崎総合科学高校デザイン科に案を募集し、3年の田中みのりさん(18)のデザインに決まった。

 落成式には、市長や市議、町内会の役員ら計約100人が出席。福田紀彦市長は「新川崎地区は科学技術の集積地に発展している。そのエリアの隣にある小学校で、次の時代をつくっていく子どもたちが次々生まれていくと思う」とあいさつした。

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