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強制退去が始まった「あいりん総合センター」の周囲を歩く大谷昭宏さん=2024年12月1日午前、大阪市西成区
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 日雇い労働者のまち、大阪市西成区・釜ケ崎の「象徴」と言われ、2019年に閉鎖した労働者支援施設「あいりん総合センター」から野宿者たちが1日、強制退去された。野宿者に立ち退きを命じた判決に基づく大阪地裁の強制執行で、西成取材が長いジャーナリストの大谷昭宏さん(79)は「一時代が終わった」と感想を語った。

  • 【動画付き】大阪・西成で強制退去、野宿者「乱暴すぎる」 機動隊含め500人で

 1日午前7時ごろから始まった強制執行は、大阪府市の職員と府警の機動隊、総勢500人を超える態勢がしかれた。

 壁の外から地元住民らが作業を見つめ、野宿者を支援する団体の一部は「道を封鎖するな。警察帰れ」と声をあげた。

 現場で様子を見守った大谷さんは、今回の強制執行のタイミングについて、「大阪・関西万博を来年に控え、野宿者は行政の見栄のために排除されるという思いが募るんじゃないかな。そうなればお互いにとって不幸」と漏らした。

【動画】強制執行があった「あいりん総合センター」周辺を歩く大谷昭宏さん=大阪市西成区

記者の身分伏せ潜入取材も 「センターは思い出深い場所」

 大谷さんは、新聞記者として…

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