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パドレス戦でマウンドに復帰したドジャースの大谷=16日、イマジンイメージズ・ロイター

 大リーグ・ドジャースの大谷翔平(30)が今月16日のパドレス戦で、2シーズンぶりとなる復帰登板を果たした。2度目の右ひじの手術明けとなった大谷の投球をどう見たか。野球解説者の長谷川滋利さん(56)に聞いた。

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 ――大谷選手は復帰登板で1回28球を投げ、最速161キロも計測しました。手術前と変わらないレベルの出力でした

 「球団側は、本当に大谷選手が投手復帰できるかどうかという怖さもあったと思います。ただ、復帰登板で思いのほか球速が出たことで安心したのではないでしょうか」

 ――実戦形式の投球練習(ライブBP)での最速は150キロ中盤だったようです。やはり公式戦だと力の入り具合も違うのでしょうか

 「私も現役時代、エンゼルス5年目の2001年の右肩のけがで故障者リスト入りししたことがありました。その時は、2度のライブBPと1度のマイナーでの登板を経てメジャーに復帰しました」

 「ライブBPの登板は、チームメートと和気あいあいとした雰囲気もある中での登板になるので、緊張感がそれほどありません。マイナーでの登板は3失点しましたが、メジャーの復帰登板は無失点でした」

 「アドレナリンの出方が全く違うと思います。大谷選手本人も、『出力が上がりすぎた』というようなことを話していたようですからね」

 ――大谷選手の投球フォーム…

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