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MLB開幕戦を前にした公式練習で報道陣の質問に答えるドジャースのロバーツ監督=2025年3月17日、東京ドーム、小林一茂撮影
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 周囲からねたまれるような戦力を誇り、「世界一」以外は失敗。勝つことが宿命づけられ、ときに情け容赦ない批判にさらされる。

 ドジャースの監督という職業。それを、デーブ・ロバーツ(52)は愛している。

 「このユニホームを着ると、いつでもチャンピオンになる重圧がかかる。期待されるということが私の仕事の特権なんだ」

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 アフリカ系米国人の父、日本人の母の間に沖縄県で生まれた。出身は南カリフォルニア。ロサンゼルスの学校に通い、地元球団のドジャースは身近な存在だった。

 現役時代は俊足外野手としてならし、通算243盗塁をマークした。引退後に指導者の道を歩み、2015年オフに憧れの球団の監督に就いた。

 「仕事へ行くのに、ビン・スカリー通りを運転しているなんて。毎回のように驚かされるよ」

 球団の名物実況アナウンサーの名を冠したスタジアム前の道路は、いまや慣れ親しんだ通勤ルートだ。

 チームを率いて10年目。これまでポストシーズン進出を逃したことは、ただの一度もない。昨季は就任後2度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、このオフに監督としては史上最高額となる4年総額3240万ドル(約48億円)で契約を延長した。「名将」の評価は揺るぎないものになりつつある。

 自身のルーツがある日本開催の開幕シリーズに、強い思い入れを持って臨んだ。「アメリカの大リーグと日本のプロ野球が融合する特別な瞬間で、これ以上のものはない」

 東京ドームでカブスを相手に連勝し、ドジャースの監督としての通算勝利数を853まで積み上げた。

 ロバーツは人と人とのつながりを大切にする監督だ。

 「一人ひとり違う考えの選手…

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