(10日、春季広島県高校野球大会準決勝 広陵7―2盈進)
「迷わずに駆け抜けろ――」。米ドジャースの大谷翔平選手の応援歌をリクエストした盈進の3番打者、安間(あんま)漣選手(3年)。スタンドからの声援に迷いを捨て、攻守で気を吐いた。
今大会、調子を崩しても「活躍してもらわないといけない選手」(佐藤康彦監督)と起用され続けた。初回にチーム初安打で2点目の本塁を踏むと、続く二回にも「初球からどんどん行こう」と中前打。その裏の中堅の守備では、右中間の飛球を倒れ込みながら好捕すると、すぐに一塁へ返球して併殺に。雨上がりの尾道で存在感を示した。
ただ、その後の2打席は凡退。「自分でチャンスを作り、チャンスで走者を返せる選手になりたい」と夏を見据えた。