日テレの石沢顕社長は29日の定例会見で、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の新居をめぐる同局の報道について、「一連の報道の中で大谷選手とご家族にご心配、ご迷惑をかけたということにつきまして、申し訳ないと思っている」と謝罪した。
大谷選手の取材をめぐっては、同局が大谷選手が購入した新居について詳細に報じたことで、球団から取材パスを凍結されたという一部報道があった。石沢社長は、「取材の経過とか内容については控えたい」とした一方で、「実際のオンエアに関して支障が出ているということは全くない」と説明。「大谷選手とご家族の皆様のプライバシーが守られて、平穏に生活ができるよう今後より一層配慮してまいりたい」とも述べた。
同じく取材パスが凍結されたと一部で報じられたフジテレビは、5日の定例会見で港浩一社長が、「当社が取材パスを失い、ドジャースの取材ができなくなったという事実はなく、適切な取材を心がけながら、現在も取材を続けている」と説明したうえで、「フジの報道により、大谷選手とそのご家族、代理人を始めとする、関係者の皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っている」と謝罪していた。
一部メディアで、新居に関する報道で、多くの観光客らが大谷選手宅を訪れる状況が発生していたと報じられた。(堀越理菜)