オープニングセレモニー後に行われたコンサートでは、大阪府出身のヴォーカリスト小野亜紀さんがウクライナの旗を掲げた=2025年8月10日午後2時30分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影

 ウクライナの芸術や文化を紹介するイベント「ウクライナの文化遺産―世界とのつながり」が大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)で開催されている。

 会場には民族衣装や工芸品などが展示され、イベントの売り上げは同国に寄付される。

 ロシアの侵攻以降に来日したウクライナ人でつくる団体「一般社団法人 DODOMU」や「NPO法人 Ukraine House Japan」などが、日本とウクライナの文化交流と相互理解を目的に主催した。

 常設展示では、伝統的な刺繡(ししゅう)「ヴィシヴァンカ」で飾られた手縫いの民族衣装や、復活祭に合わせて作られるイースターエッグ「プィーサンカ」などが展示されている。同国の歴史と文化が学べるパネル展示も充実している。

 10日は、ウクライナの芸術を紹介するコンサートが行われた。同国出身の声楽家やバレエダンサーが招かれ、大阪府出身の歌手と共演した。ウクライナ刺繡(ししゅう)のワークショップも開かれ、34人が参加した。

 8月23日までの会期中は、「プィーサンカ」づくり(11日)などワークショップが随時開催される。22日、23日は伝統的な模様が施されたブレスレットやポーチなどを販売するチャリティーバザーが行われる。

 入場料は大人千円、小・中学生は500円。午前10時から午後7時(最終日は午後1時)まで。ワークショップは事前予約制で、参加費は別途千円。売り上げは、戦争で負傷したウクライナ兵のリハビリ費用や、同国の支援を必要とする子どもたちに寄付される。

  • イベント詳細はこちら(ウクライナ文化センター)
「ヴィシヴァンカ(刺繡(ししゅう))」が装飾されたウクライナの伝統衣装=2025年8月10日午後2時53分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
ウクライナのイースターエッグ「プィーサンキ」。手書きの技術は学校や家庭で継承される=2025年8月10日午前11時27分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
ウクライナの伝統的な刺繡(ししゅう)がほどこされた衣装をまとって来場した、神戸市のクリスティナ・ヴォリヴォディナさん(8)=2025年8月10日午後1時13分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
ウクライナの「モタンカ人形」。家族を守る護符として手作りされる=2025年8月10日午後0時53分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
ウクライナの「モタンカ人形」が飾られた展示スペース=2025年8月10日午後0時47分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
オープニングセレモニー後に行われたコンサートでは、ウクライナのバレエダンサーが踊った=2025年8月10日午後2時12分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
ウクライナの伝統的な刺繡(ししゅう)が体験できるワークショップで、受講者に教えるイリーナ・ヴェトロヴァさん(右)=2025年8月10日午後0時13分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影
フェルトを使用したウクライナの伝統的な刺繡(ししゅう)=2025年8月10日午前11時48分、大阪市天王寺区、田辺拓也撮影

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