(21日、第107回全国高校野球選手権大阪大会4回戦 茨木工科・福井・北摂つばさ・箕面東1―10豊中=7回コールド)
「落ち着いていこう」「わかった」
五回2死満塁のピンチ。ともに3年生で、連合チーム主将の岩崎彪羅(ひょうら)捕手と水口颯人(はると)投手はマウンド上で声をかけ合った。
北摂つばさで1年生からバッテリーを組んできた。部員不足で新チームからは連合チームで戦った。
新入生が入り、夏の大会は単独チームでの出場も可能だったが、「連合のほうが勝てる」と4校で戦うことを選んだ。
気持ちを一つにしようと、デザインをそろえた新ユニホームで大会に臨んだ。初戦の2回戦、3回戦と水口投手のコーナーを丁寧に突く投球がさえ、完封勝利を収めた。
この日は立ち上がりから、得意のコントロールが定まらず、点を失った。
試合後、「エースの投球でここまで勝ち上がれた」と岩崎主将が言えば、「連合チームが一つにまとまったのは主将のおかげ」と水口投手は応じた。
連合チームでも十分に戦える。そのことを証明し、バッテリーはグラウンドを去った。