会場に登場した大阪府羽曳野市の「馬場町だんじり保存会」=2025年5月9日午後2時6分、大阪市此花区、野平悠一撮影

 大阪・関西万博で、大阪の魅力を国内外に発信する「大阪ウィーク」が9日、始まった。テーマは「祭」。府内各地から集結しただんじりや太鼓台などが次々と登場し、会場を沸かせた。

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 大阪ウィークは、府内自治体が連携して開くイベントで、春(18日まで)、夏(7月24日~8月3日)、秋(9月4日~17日)の3期間計35日間にわたって開かれ、期間中に約400の催しがある。夏には高さ約8メートルの巨大やぐらが特設され、盆踊りに参加する人数と国籍数でギネス世界記録に挑むイベントも予定されている。

 この日、会場内のEXPOアリーナ「Matsuri」では、だんじりや太鼓台、やぐらなど35台がずらりと並んだ。大きなもので重さ4トンにものぼり、この日のために会場にトラックで搬入したという。雨が降るなか、参加団体は太鼓や笛の音色にのせて勇ましいかけ声を響かせながら会場内をまわった。

 トップバッターを務めた生国魂神社氏子中(大阪市天王寺区・中央区)は、毎年7月の「生国魂祭」で披露している枕太鼓や獅子舞などを実演。勇壮なパフォーマンスに多くの来場者が見入った。

 だんじりなどの展示・実演は10日もあり、ステージでは、夏の風物詩となっている「天神祭ギャルみこし」や、住吉大社による「住吉踊」なども披露される。

 このほか、EXPOメッセ「WASSE」では、各地域の名物料理や特産品などを楽しめる飲食ゾーンや、歴史や文化を体験するゾーンなど、府内各地の魅力を発信するブースが11日まで設けられている。

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