大阪を拠点にする鉄道ライターがいる。茨木市在住の伊原薫さん(47)だ。
幼い時から電車好きで、吹田市の自宅近くの線路沿いで母親と列車を眺めて育った。小学生の頃には夏休みなどに名古屋の祖母宅に1人で電車で向かった。
鉄道車両の設計やデザインも将来できればと、大学は建築学科に進学。各バス会社がゼンマイ式ミニカー「チョロQ」を売り出し人気を博した頃で、友人と集める一方、販売しないバス会社に「作りませんか」と提案。いくつか商品化された。
社会人となり、大阪の中堅ゼネコンで働く傍ら、鉄道会社のグッズの企画を手伝い始めた。
そのうち鉄道会社から依頼されるようになり、「うまくいけば、これで食べていけるんじゃないか」と2011年に退社した。
鉄道イベントに加え、人のつ…