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切断された遺体の一部が見つかった現場付近の遊歩道=2025年3月22日、大阪市福島区、田添聖史撮影

 大阪市中心部の堂島川沿いの遊歩道で、ポリ袋に入った切断された男性の遺体が見つかった事件で、遺体は胸部の皮膚や内臓など上半身の一部だったことが大阪府警への取材でわかった。頭部は見つかっていないという。府警は身元確認を進めるとともに、死体損壊・遺棄事件として捜査している。

 捜査1課によると、遊歩道で見つかったポリ袋からは肉片と骨片が計約30個見つかった。切断された皮膚や筋肉のほか、肋骨(ろっこつ)や内臓の一部だったことが判明したという。

 司法解剖の結果、男性の遺体の一部だとわかったが、年齢や死因、死亡推定日時などは特定できなかった。現場付近で身元特定につながるような所持品なども見つかっていないという。

 事件は19日に発覚した。午後1時50分ごろ、大阪市福島区福島3丁目の堂島川沿いの遊歩道の植え込みで緑色のポリ袋と肉片が落ちているのを通行人が発見し、「何かおかしい」と110番通報した。駆けつけた警察官が確認した際、袋の口は縛られていなかったという。

 府警は何者かが男性の遺体を切断して遺棄したとみて、現場の状況や遺体を詳しく調べるとともに、殺人容疑も視野に捜査している。

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