大阪・関西万博は13日で開幕3カ月となり、10月13日までの半年間の会期の折り返しを迎える。関係者を除く一般来場者数は1日平均11万人ほどだが、人気のパビリオンは予約が取りづらく、連日、長い行列ができる。数字を振り返りつつ、会期後半の課題を探った。

大阪・関西万博会場の東ゲート付近に設置されているミャクミャクのモニュメント=2025年4月22日、大阪市此花区、大蔦幸撮影

 11日は会場内で中国のナショナルデー(ND)があった。NDは万博への参加をたたえ、国ごとに式典や文化行事などが開かれるもの。式典では、中国の何立峰(ホーリーフォン)副首相が「万博は文明間の交流や相互学習、社会の繁栄と進歩を促進し、各国の人々が友好を深める重要なプラットフォームだ」などとあいさつ。続く文化行事では「彩り豊かな中国、ともに未来を描く」をテーマに、古都・西安がある陝西省の団体が歌や踊りを披露。伝統音楽や民謡をアレンジした楽曲や、宮廷文化や龍をイメージしたダンス、朱鷺(とき)をモチーフにしたサーカスなどで会場が沸いた。

大阪・関西万博の中国ナショナルデーで披露された中国の伝統芸能=2025年7月11日午後0時1分、大阪市此花区の夢洲、水野義則撮影
大阪・関西万博の中国ナショナルデーであいさつする中国の何立峰副首相=2025年7月11日午前11時27分、大阪市此花区の夢洲、水野義則撮影

 この3カ月をみると、11日の中国を含めて、NDと国際機関による「スペシャルデー」は76回開かれた。多種多様な催しも開かれている。このうち、全国から1万2千人以上が集い、吹奏楽を奏でた5月11日の催しは「最大のマーチングバンド」としてギネス世界記録に認定された。万博に絡むギネス世界記録は、これまでに八つ登録された。

万博3カ月を数字で振り返ると

 運営スタッフなどを除いた、一般来場者数は7月10日までで979万人。1日平均の来場者数を月別にみると、4月は8万3千人、5月11万1千人、6月12万4千人と増えている。7月は10日までで10万3千人と、ややペースが落ち込んでいる。

開幕からの一般来場者数の推移

 1日当たりの最多は6月28…

共有
Exit mobile version