大阪・関西万博の大屋根リング=2025年3月1日午後5時22分、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、林敏行撮影

 大阪・関西万博の開会式が12日午後、大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」の会場で始まった。会期は翌13日から、10月13日までの184日間。分断がみられる世界にあって、集い交わることでいまと未来をみつめる場となれるのか。

 日本での万博開催は2005年の愛知万博に続き、6回目。海外の参加国が独自にパビリオンを建てる博覧会としては1970年大阪万博以来2回目だ。国内開催の万博としては過去最大の158カ国・地域が参加する予定。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、主催の日本国際博覧会協会は2820万人の来場を想定する。

 会場建設費の予算は総額2350億円で、全体のデザインは建築家の藤本壮介氏が監修した。約344億円をかけてつくられた世界最大の木造建築「大屋根リング」が海外館を囲む形になっている。パビリオンは、国内勢27館と、40余りの独自館を含む海外館がリング内外に並ぶ。

報道公開で、大屋根リングの遊歩道を歩く人たち=2025年4月9日午後5時25分、大阪市此花区、内海日和撮影

 地元の大阪府・大阪市などが本格的に万博の誘致を始めたのは14年。17年に国がパリの博覧会国際事務局(BIE)に立候補を正式に申請した。ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクーと競り、18年に開催が決まった。

 ただ、20年に開催予定だっ…

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