北大阪急行電鉄の南北線との分岐部付近から見た旧会場線=2024年12月12日午前1時11分、大阪府豊中市、瀬戸口和秀撮影

 北大阪急行電鉄(北急)は12日未明、1970年の大阪万博に合わせて設けられ、閉幕後に廃止された臨時線「旧会場線」を報道公開した。来年の北急開業55周年を記念するとともに、2025年大阪・関西万博の機運を盛り上げようと企画した。

 報道公開されたのは、南北線千里中央駅から南に約500メートル先にある、南北線と旧会場線の分岐部と、今も残る旧会場線約300メートルのうちの約140メートル。

 旧会場線にはレールや枕木はないが、開業当時に敷設された砕石(バラスト)が残っている。端はコンクリートの壁で塞いでいるという。

 北急の「50年史」などによると、大阪万博は入場者が当初約3千万人と予測され、輸送が「最大の課題」だった。会場輸送などを担う目的で北急が設立された。

 江坂―千里中央の南北線(約…

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