第75回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学生、高校のA部門が30、31日にフェニーチェ堺(大阪府堺市)で開かれる。A部門は主に大編成団体が出場し、コンクールで最も盛り上がる部門だ。優秀な団体は関西代表として全国大会に出場する。高校Aでは過去13大会連続で大阪府代表が関西代表3枠を独占。大阪の「牙城(がじょう)」に風穴が開くかが注目される。
A部門では12分間の演奏時間に課題曲と自由曲を1曲ずつ演奏する。関西大会には京都、大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の2府4県の代表が出場。そのうち、中学生Aの4団体、高校Aの3校が10月に宇都宮市で開かれる全日本吹奏楽コンクールに出場する。
昨年の高校Aの関西代表は大阪桐蔭、東海大大阪仰星、近畿大付の3校。3校は関西大会に出場する。高校Aのプログラムの最後に、東海大大阪仰星、大阪桐蔭、近畿大付の順に連続出演する。
自由曲で東海大大阪仰星は「遥けし未来へ」を演奏する。木管低音が醸し出す不穏な空気から、楽園を思わせる情景に切り替わるクラリネットの旋律が印象的な曲だ。大阪桐蔭は組曲「火の鳥」での管弦楽を意識した音色の使い分け、ジャズポップスを得意とする近畿大付は「ディヴェルティメント」で見せるソロの受け渡しや、バンド全体でつくるビート感が聴きどころだ。
大阪府代表以外では、201…