大阪府大東市長選は21日投開票され、無所属で元市課長の逢坂伸子氏(56)が、大阪維新の会で前市議の石垣直紀氏(58)と、無所属で元中学校教諭の松浦哲朗氏(71)=共産推薦=を破り、新顔3人による選挙戦を制した。当日有権者数は9万6024人、投票率は39・70%(前回38・68%)だった。
3期務めた現職の東坂浩一氏の後任を決める市長選は、大東市初の女性市長誕生となった。
逢坂氏は告示2カ月前に立候補を表明。高齢者向けご当地体操「大東元気でまっせ体操」の考案者としての知名度を生かし、各地で集会を開いてきた。
選挙戦では政党からの支援を断り、活動を支えるボランティアには障がい者や高齢者も入った。「大東市初の女性市長となり、どの政党、団体の色にも染まらない目で市民を見続ける」などと訴え、支持を広げた。
石垣氏は「維新の改革を大東でも実践する」、松浦氏は「失われた教育の魅力を取り戻す」とそれぞれ掲げたが、いずれも届かなかった。(編集委員・中島隆)