大阪府立高校の入学者選抜制度について、府学校教育審議会(会長・浅野良一環太平洋大教授)は23日、各校が求める生徒像に合う生徒を優先的に合格させる制度の導入や入試日程の前倒しを柱とする改革案をまとめ、水野達朗府教育長に答申した。府教育委員会は今後、答申を踏まえて新たな制度を検討し、早ければ、現在の中学2年生が受ける2026年度入学者選抜から実施される。
ニーズの多様化を受け 改革を提言
答申は、全日制高校を志願する生徒の割合が減り、通信制高校への進学率が上昇していることなどから、生徒と保護者のニーズが多様化していると指摘。府立高校は特色を強め、「受験生が興味や進路をもとに志望校を選択できる入試制度が必要」とした。そのため、従来の学力検査と調査書による選抜を残しつつ、募集定員のうち一定の割合で、各校が求める生徒像に合う生徒を優先的に合格させる「アドミッションポリシー選抜枠」(仮称)の新設を提言した。生徒がアピールできる活動例として、これまでの審議会では、ボランティアや起業体験、クラブ活動などが挙げられた。
また、一般選抜の学力検査が…