Smiley face

 大相撲で横綱昇進が決まった大の里(24)=本名中村泰輝。その強さの源は、192センチ、191キロの恵まれた体格から生み出されるパワーにほかならない。

写真・図版
琴桜(手前)を攻め込む大の里=吉田耕一郎撮影

 大学時代に大の里を指導した日本体育大の斎藤一雄監督(57)は「スピードはダントツだった」。より大きな力を発生させるには、重さと、速さが重要だ。ただ、体重が増えれば増えるほど、素早い身のこなしは困難になりがちだ。なのに、「(大の里は)自分の体を使いこなしている。(スピードが)落ちるどころか、増しているように思える」。

  • 大の里は「天才でもなんでもない」 先輩に意見求め後輩に頭下げた日

 大学時代に2学年先輩だった松園大成さん(27)も証言する。「(大の里が他の力士と)違うと思ったのは、2歩目、3歩目の出足。体の大きい人は、立ち合いで良い当たりをしても止まるなか、次の出足が速く、圧力が生きていた」

 幼少期から年齢のわりに体が…

共有