天台宗の寺で約14年にわたって住職から性暴力や恫喝(どうかつ)を受けたとして、住職ら2人の僧籍剝奪(そうせきはくだつ)を求めていた四国の50代の尼僧の叡敦(えいちょう)さんが4日、東京都内で会見し、天台宗の裁判所にあたる審理局が住職を「罷免(ひめん)」にとどめた審判結果について、「全身の力が抜けた。受け入れることはできない」と話した。
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審判結果に不服を申し立てられるのは、裁判でいえば被告に当たる被申立人と、検察に当たる宗務総長に限られるため、叡敦さんは不服申し立てを行うよう宗務総長に求める手紙を送付したという。
叡敦さんの代理人の佐藤倫子弁護士によると、罷免はいま所属している寺の住職の立場から外されるだけで、僧侶を続けたりほかの寺の住職に就いたりすることはできる。叡敦さんにこの住職を紹介し、加害の手助けをしたとされる大僧正(大阿闍梨(あじゃり))は「懲戒規定に該当しない」と判断された。叡敦さんは2人について僧籍剝奪を求めてきたことから、佐藤弁護士は「軽きに失する」と話した。
叡敦さんが宗務庁に長年の被…