10年前の9月3日。中国軍のパレードを見下ろす天安門の楼上で、正装の「中山服」姿の習近平(シーチンピン)国家主席のそばに立ったのは、ロシアのプーチン大統領と韓国の朴槿恵(パククネ)大統領(当時)だった。
そして今年。習氏の両脇に、プーチン氏と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が連れ添って天安門に上った。顔ぶれが1人変わっただけだが、その意味の違いは大きい。
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ロシアは武力で隣国ウクライナを侵略し、北朝鮮はロシアに兵士と弾薬を送って支えた。国連憲章に背く戦争を続ける2人を、習氏が主賓として特別にもてなす光景は、法に基づく国際秩序と対極にある「枢軸」のようにも映る。
「世界の分断を象徴している…