2025年9月3日、抗日戦争(日中戦争)の勝利から80年を記念する式典に出席するため、北京の天安門に向けて歩く中国の習近平国家主席(中央)とロシアのプーチン大統領(左隣)、北朝鮮の金正恩総書記(右隣)。新華社撮影=AP

 10年前の9月3日。中国軍のパレードを見下ろす天安門の楼上で、正装の「中山服」姿の習近平(シーチンピン)国家主席のそばに立ったのは、ロシアのプーチン大統領と韓国の朴槿恵(パククネ)大統領(当時)だった。

 そして今年。習氏の両脇に、プーチン氏と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が連れ添って天安門に上った。顔ぶれが1人変わっただけだが、その意味の違いは大きい。

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 ロシアは武力で隣国ウクライナを侵略し、北朝鮮はロシアに兵士と弾薬を送って支えた。国連憲章に背く戦争を続ける2人を、習氏が主賓として特別にもてなす光景は、法に基づく国際秩序と対極にある「枢軸」のようにも映る。

 「世界の分断を象徴している…

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