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健闘を誓う天理の藤原監督(左)と山梨学院の吉田監督=2025年3月17日午前9時44分、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、周毅愷撮影

 第97回選抜高校野球大会に3年ぶりに出場する天理は、20日第2試合(午前11時30分開始予定)で山梨学院と対戦する。初戦を前に天理の藤原忠理監督と山梨学院の吉田洸二監督が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で対談し、相手校の印象や意気込みを語った。

 ――相手校の印象は

 藤原 スケールが大きいチームながら、細かいことにも目が向いている。甲子園を熟知したチームづくりだと感じる。

 吉田 点が簡単に入らない中で、バントの構えからバスターで点を取るなど、今の(低反発)バットに合った野球をしている。

 ――現在のチームの特徴は

 藤原 体づくりに意識を持たせて、パワーアップを図ってきた。

 吉田 この冬を通して、野手の仕上がりはもう少しだが、投手陣は充実してきた。

 ――警戒する相手の選手は

 藤原 全員。みんなが野球の進め方を分かっている。我々は27個のアウトを一つずつ丁寧に取りたい。

 吉田 下手投げで軟投派の松村晃大投手は気になる。映像がない選手は正直、怖い。

 ――理想の試合展開は

 藤原 打ち合いのゲームは良くない。3対1、3対2という試合を作りたい。

 吉田 一緒ですね。甲子園では簡単に点数が入らないので、3失点以内に抑えたい。

 ――先制点の重要性は

 藤原 一発勝負では、主導権を握ることが重要。先制点だけでなく、1球目、1打席目が大事となるのでは。

 吉田 先制点はやはり大きい。相手に打たれた場合は「取り返すぞ」という気分になるが、エラーや四球絡みで取られると、試合が重くなる。

 ――自チームで鍵になる選手は

 藤原 クリーンアップが粘り強い打撃をして欲しい。

 吉田 何人使うか分からないけど、投手陣が鍵となる。

 ――意気込みを

 藤原 「守り勝つ野球」を前面に出して、粘り強く戦いたい。

 吉田 勝っても負けても「力が出なかったな」とならないように、良い大会にしたい。

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