奈良県天理市のご当地体操「いちょう体操天理」の指導者に、3人の小学生が初めて認定された。1日に同市立櫟本(いちのもと)小学校で開かれた定例の体操会で、指導者デビューを果たした。
いちょう体操は健康づくりや地域での交流のため2007年に考案された。市歌にのせて体を動かし、サビは「天理、天理」と歌いながら市の木のイチョウに見立てて両腕を伸ばす。市民らでつくる愛好会が普及に取り組み、体操会を開いたり地域の催しに参加して指導したりしている。
指導者には研修会の講師になれる指導士と、参加者の前に立って、手本となる左右を反転した動きができる指導委員がある。
今回、指導委員の試験に同小学校5年生の平川佳純さん(11)、同市立井戸堂小学校6年生の奥村菜月美(なつみ)さん(11)、樫本悠菜さん(11)の3人が合格し、初の小学生指導者になった。
この日の体操会で3人は黄緑色のTシャツを着て、大人の指導者と一緒に、児童や住民ら約30人の前で元気よく体操を披露した。終了後には並河健市長から指導委員の認定証を受け取った。
奥村さんは「学校ではこの体操があまり知られていないので、友達に広めたい。色んな人に見てもらって、やってみたいという子どもを増やしたいです」と意気込んだ。(上田真美)