Smiley face
写真・図版
長崎原爆資料館で被爆者と懇談する天皇、皇后両陛下と愛子さま=2025年9月12日午後、長崎市、代表撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは12日、被爆地・長崎を訪れた。硫黄島、沖縄、広島と続いた戦後80年の戦没者慰霊と記憶継承の旅の締めくくり。長崎市の平和公園にある原爆落下中心地碑で拝礼し、被爆者や、被爆体験を語り継ぐ若者たちと懇談した。

 長崎訪問は、両陛下は即位後初で、愛子さまは初めて。ご一家はこの日正午過ぎに長崎空港に到着し、午後、平和公園内にある原爆落下中心地碑を訪れた。白い花束を手向け、そろって拝礼して犠牲者を悼んだ。碑の前には原爆死没者20万1942人の名簿を納めた原爆殉難者名奉安箱があり、長崎市の鈴木史朗市長から説明を受けた。鈴木市長は「(碑の)上空500メートルで原爆が炸裂(さくれつ)し、多くの方が犠牲になった」などと伝え、ご一家はうなずきながら聴き入っていた。周辺には市民らが集まり、ご一家の慰霊を見守っていた。

 続いて、ご一家は長崎原爆資料館へ。展示を見て回った後、被爆者らと懇談した。

皇后さま「おつらい思いをなさって」

 長崎県被爆者手帳友の会の相…

共有