宮内庁は7日、天皇、皇后両陛下が6月4日から1泊2日の日程で沖縄県を訪問すると発表した。長女愛子さまも同行する。戦後80年にあたり、国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)などを訪れ、戦争体験者や語り部らとの懇談が予定されている。
愛子さまが沖縄を訪問するのは初めて。両陛下は天皇陛下の即位後、2回目の訪問となる。
宮内庁によると、天皇ご一家は4日午後に沖縄入りし、本島南部へ。沖縄戦で亡くなった軍民18万人以上を悼む国立沖縄戦没者墓苑を訪れて供花し、県平和祈念資料館を視察。戦争体験者との懇談も調整されている。
5日は、那覇市で、米軍の魚雷攻撃で疎開児童ら約1500人が犠牲になった対馬丸事件を伝える記念館を訪問し、生存者や遺族らと懇談する。国営沖縄記念公園で、2019年秋の火災で焼損した首里城正殿などの復元工事の視察も予定されている。
今回は戦後80年にあわせた沖縄訪問で、両陛下にとって、4月の硫黄島訪問に続くもの。沖縄には上皇ご夫妻が、戦後50年にあたる1995年に日帰りで訪問するなど退位前に繰り返し訪れた。