天皇陛下は21日、皇居・御所で、大阪・関西万博などのために来日したハンガリーのシュヨク大統領と会見した。宮内庁によると、大統領は広島、長崎も視察する予定で、陛下から謝意を伝えたという。
広島・長崎では原爆犠牲者の慰霊碑などに供花するといい、陛下から「東京、大阪だけでなく広島と長崎も訪問していただくことを大変感謝しています」と伝えた。大統領は「加えて京都も訪れ、日本の歴史、文化についてさらに勉強したい」と応じたという。
約25分の会見の中では、音楽の話題も多く出たという。大統領からは、指揮者の小林研一郎さんの同国での活躍について、「ハンガリー人のように受け止められている」などと紹介があり、陛下からはかつて同国のチェリストの公演を皇后さまと共に聴いた思い出を紹介し、「大変感動した」と伝えた。