天皇陛下は14日、皇居内の生物学研究所脇の水田で田植えをした。陛下は黒の長靴姿で水田に入り、4月にまいた種もみから育ったニホンマサリ(うるち米)とマンゲツモチ(もち米)の苗計20株を丁寧に植えた。
- 皇后さまや女性皇族方が赤十字大会へ 5月12日からの皇室の予定
水田全体の作付面積は2品種あわせて計238平方メートル。順調に育てば9月に稲刈りをし、約100キロのコメがとれる。
皇居での稲作は、稲の品種研究と、農家の苦労をしのぶ目的で昭和天皇がはじめ、上皇さま、天皇陛下が受け継いできた。神事とも結びついており、収穫されたイネの一部は伊勢神宮に送られ、コメは宮中祭祀(さいし)に使われる。