春の叙勲の大綬章親授式が9日、皇居・宮殿「松の間」であった。天皇陛下は桐花大綬章を受章した元衆院議長・大島理森さん、元首相の菅直人さんらに勲章を手渡した。
続いて、松の間で天皇陛下への拝謁(はいえつ)が行われ、大島さんが代表して「それぞれの分野において、一層精進を重ねる決意でございます」と述べた。天皇陛下は「このたびの受章を心からお祝いいたします。長年それぞれの務めに励まれ、国や社会、また、人々のために尽くしてこられたことに対し、深く感謝いたします。どうかくれぐれも体を大切にされ、今後ともお元気に過ごされますよう願っております」と日本語と英語でねぎらい、受章者に歩み寄って1人1人と言葉を交わした。
大綬章親授式は平成時代には上皇さまが担い、受章者を日本語でねぎらっていた。日本語に続き、英語でねぎらいのことばを述べるスタイルは今の天皇陛下が始めた「令和流」ともいえる。