天皇陛下は11日、皇居・御所で、大阪・関西万博に合わせて来日したフィンランドのストゥブ大統領と会見した。大統領夫妻は、8~9日に能登半島地震に見舞われた石川県を訪問しており、陛下から謝意を伝えた。
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宮内庁によると、大統領の妻、スザンヌさんは20代だった1992~93年に、英語を教えるため石川県中能登町の高校に勤務。この縁で、夫妻は9日に石川県内を視察し、スザンヌさんが勤務していた高校で生徒と交流したり、被災した子どもたちのために、フィンランドの人気キャラクター「ムーミン」の本を贈ったりしたという。
陛下は「能登地域は日本の良いところが残っている場所であり、行っていただいて非常に良かったです」と伝え、「迎え入れることが出来た人々も、大変勇気づけられて良かったと思います」とも述べたという。
また、陛下から「フィンランドは男女平等の分野で世界をリードされていますけれども、どういう点について工夫をされていますか」「日本と同様に少子高齢化の問題に直面していますがその点は」と尋ねるなど、会見は約30分間にわたり行われた。